江戸から現代の建築空間を学ぶ 

5月24日は一日、静岡市内の建築物を学生全員で見に行きました。
普段授業で学んでいる知識や技術をさらに高めるため、
実際の建築物の空間を体験し、見聞を深めようという見学会です。
見学場所は、「久能山東照宮」、「日本平夢テラス」、「駿府城公園の東御門・巽櫓」。
新旧それぞれの技術を用いた建物です。

一つ目の久能山東照宮は、東照宮の名の通り、徳川家康公を祀る神社です。
その御社殿は日光東照宮より19年も早く造られ、国宝にも指定されています。
平成に修理され、総漆塗、極彩色の鮮やかで力強い姿を見せてくれます。

二つ目の日本平夢テラスは、建築家隈研吾氏の設計による展望台です。
駿河湾や富士山を望む360°の絶景を楽しめるよう、八角形の塔のような形をしています。
外から見ても内から見ても、木造にしか見えませんが、
実は鉄骨造と木組みのハイブリット構造です。
その鉄骨を見せないようにするための木工技術が、
階段や屋根を支える木組みなど、随所に現れています。

三つ目の東御門・巽櫓は、江戸時代初期の駿府城の櫓を、伝統工法で再建した建物です。
正面に見える黒松の太い梁が、圧倒的な存在感を放ちます。

実は、二つ目の夢テラスを造った大工棟梁は本校の卒業生。
その棟梁が案内人として、見学会に参加して下さいました。
鉄骨を見せない工夫や、屋根の複雑な木組みを実現する苦労など、
貴重なお話を伺えました。